3 父親・母親・先生から見た幼児の様子と親や先生の関わり
C 言葉に関して
父親・母親・先生から見た幼児の様子
 先生・親とも『話すこと』に比べて『聞くこと』の評価が低いようです。『ていねいな言葉づかい(乱暴な言葉をつかわないという意味)』はさらに評価が低くなっています。『聞くこと』や『言葉づかい』に課題があるようです。特に3歳児に対しては『じっくり聞いてあげる』『わかりやすく話す』など,年齢に応じた対応が必要でしょう。言葉づかいについては,子どもの善し悪しの判断力も重要ですが,周囲からの影響も考えなくてはいけないかもしれません。周りの大人(親や先生だけでなく)が環境を整えていく必要があるのではないでしょうか。
 『絵本を見たり聞いたりすること』に関してはどの年齢の子どもも好きなようですが,『自分で読む』については成長とともに興味が高まっていくようです。
 これらの『言葉』に関しては,母親の評価が高く先生の評価が低いという結果が見られます。母親は子どもにとって,言葉によるコミュニケーションの1番の対象であることを表しているようです。それに対して,先生は友達とのかかわりの中で評価しているので違いが出るのではないでしょうか。
父親・母親の子どもに対する関わり
 お子さんとの会話に関しては両親とも同じように接しており,家庭でのコミュニケーションを大切にしている様子がうかがえます。幼児の様子で『言葉づかい』に課題が見られましたが,多くの親が気をつけている様子が伺えます。お子さんと接する時間が短いであろう父親も,言葉に関しては子どもの様子を把握しやすく,かかわりやすい分野かもしれません。
 子どもが絵本を見たり聞いたりすることが好きなのは幼児の様子からよくわかりますが,『絵本の読み聞かせ』を行っている母親は7割,父親で約半数となっています。ゆっくりと絵本を読んであげる時間を確保することはなかなか難しいようです。父親のより多くのかかわりを期待したいです。
先生が指導時に重点的に取り組んでいること (複数回答  単位:人)
 現在,子どもの育ちの中で,コミュニケーション能力の低下が課題となっています。保育園や幼稚園では『あいさつすること』や『言葉による伝え合う力を育てること』を大切に考えて指導しているようです。3歳児には生活していく上で必要な言葉の習得を重視し,5歳児には相手のことを考えた話し方や,自分の体験を言葉にすることを求めるなど,成長に応じた取り組みが見られます。
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