3 父親・母親・先生から見た幼児の様子と親や先生の関わり
B 環境に関して(周囲のものや自然とのかかわりについて)
父親・母親・先生から見た幼児の様子
 『動植物の世話』や『工夫した遊び』については,父親と母親の評価は似てますが,『数』や『マーク・文字』に対する興味については,どの年齢においても母親の評価が父親の評価より高いという結果が出ています。日常の生活の中で,子どもが母親に『なに?』『どうして?』とたずねる場面が多いからなのでしょうか。親の評価で年齢による差があまり見られないのに対し,先生の評価は年齢に従って高くなっていきます。親は現在の我が子を見ているのに対し,先生は様々な学年の子どもを見て回答していることが影響していると考えられます。
 『お手伝い』について,親の評価は3歳児より5歳児の方が低いのに対し,先生は子どもの年齢とともに評価が高くなっていきます。園では決められた仕事があることに加え,年上の子どもが年下の子どもの世話をするという機会があり,そういった場面を大切に指導しているからではないでしょうか。園での取り組みや子どもの様子を家庭に知らせる機会を増やすとともに,家庭でも何らかの役割を子どもに任せていくことも必要ではないでしょうか。
父親・母親の子どもに対する関わり
 『自然に関するふれあい』や『テレビ等の時間制限』は7〜8割の家庭で取り組んでいます。父親と母親の意識の差も比較的少ないようですが,『テレビ等の制限』に関しては,2割程度の家庭であまり制限していないということは,生活習慣の確立という面で心配があります。
 『お手伝いをさせる』『児童館等の利用』に関しては母親が約5割,父親が約4割とあまり意識が高いとはいえない状況が見られます。『子どもに手伝ってもらうより自分がやった方が早い』『子どもも習い事で忙しい』『近くに利用しやすい施設がない』等の理由も考えられますが,子どもの社会性や勤労意欲の低下が懸念されている現在,子育てにおいても子どものお手伝いや地域の施設の積極的な利用は重要なポイントになるのではないでしょうか。
先生が指導時に重点的に取り組んでいること (複数回答  単位:人)
 保育園や幼稚園では,自然や身近な環境に親しみ,興味を持ってかかわりながら,気づいたり工夫したりしながら楽しく遊ぶという体験を大切にしています。文字や数など知識的な部分については,重点的に指導するのではなく,一人一人の興味・関心に合わせて遊びの中で取り組んでいくようです。
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