3 父親・母親・先生から見た幼児の様子と親や先生のかかわり
@ 健康に関して(健康と安全について)
父親・母親・先生から見た幼児の様子
 子どもは『体を動かすことが好き』であることは,先生も親も同じように感じています。しかし『進んで戸外で遊ぶ』に関して,先生から見るとほぼ100%『あてはまる』『ややあてはまる』と感じているのに対し,父親や母親は10%程度『あまりあてはまらない』としている点に意識の差を感じます。『家の近くには安心して遊べる場所がない』『家庭の中に外で遊ぶことの他に別の楽しみがある』ということでしょうか。
 『好き嫌いなく食事する』に関しては,父親・母親より先生の方が『あてはまる』という回答が少ないという結果が出ています。家庭では我が子の好きなメニューが多いなど,園と家庭での献立に違いがあるのかもしれません。一方『あてはまらない』という回答も先生の方が少なくなっています。園では嫌いなものでも残さず食べようとがんばっている子どもの姿がうかがえます。同様に食事のマナーに関する項目も,『あてはまる』『あてはまらない』の両方が,家庭より園の方が少なくなっています。また『ややあてはまる』までを見ると,母親より父親の方が厳しい目で見ているようですが,一緒に食事をする回数の差が影響していることも考えられます。
 身の回りの危険な場所に関しては,年齢が上がるにつれて,知っている割合が増えています。先生や両親が教えていることが,成長に従って定着しているのだと思われます。
父親・母親の子どもに対するかかわり
 『休日は親子で戸外で遊ぶ』ことについて『あてはまる』『ややあてはまる』と回答した父親・母親が8割近くいるのに対し,『できるだけ徒歩で出かける』ことについては4割前後という状況があります。近年子どもの体力の低下が懸念されていますが,車社会が進み,歩く機会が減少していることが心配されます。また,徒歩で行ける範囲にそのような環境がないことも考えられます。安全な場所が近くにあれば,子どもだけでも遊びに出すこともできるのですが,それができない状況もあるようです。
 幼児の実態から約8割に好き嫌いがあるという結果が出ている中で,『食事の好き嫌いをなくす』ことについて『あてはまる』『ややあてはまる』と回答した父親・母親が8割であることは,両親が子どもの好き嫌いをなくそうと努力していることの表れでしょう。
 『マナー』,『危険な場所を教える』ことに関しては,母親に比べて父親の関わり方がやや少ない傾向があります。子どもと一緒にいる時間の差もあるのでしょうが,より積極的なかかわりが期待されます。
先生が指導時に重点的に取り組んでいること (複数回答  単位:人)
 家庭を離れて,初めての集団生活を送ることになる保育園や幼稚園では,まず『先生や友達と楽しくふれあい,安定した生活を送らせること』『様々な活動に親しみ楽しく取り組むこと』を重視しているようです。
 年齢によって重視する内容にも変化が見られ,3歳児に対しては『生活に必要な活動を自分でする』ことを重視し,5歳児になると『自分たちで生活の場を整えながら見通しを持って行動すること』を重点的に取り組んでいます。
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