(5)  流山市立小山小学校




   流山市立小山小学校 (http://www5.ocn.ne.jp/~oyamasho/

5・6年 「大堀川調査隊の活動」

 小山小学校は、東武線豊四季駅と初石駅の間にある児童数約200名の学校です。

学校の周りは多くの自然が残され、校庭横にある雑木林にはカブトムシが生息しています。本校は常磐新線の開通に伴い移転が予定されており、現在、学校の周りの様子も開通工事で大きく変わってきています。そこで本校では5,6年生がいっしょになって「変わっていく小山小の周りの様子を記録に残しておこう」というテーマで総合的な学習に取り組んでいます。

 大堀川調査隊の活動 

 学区を流れる大堀川は子どもたちにとっても身近な川ですが、ここも開通に伴う工事の中で少しずつ姿を変えようとしています。子どもたちは今の大堀川を記録に残しておこうと、大堀川調査隊を作り、水質や生物、ゴミなどについて現地調査を行いました。

◎ 調査地点

 柏市立高田小学校前の新堤橋から上流、本校前までの約3キロの間に橋下を中心にいくつかの調査地点を決めました。

 

 ◎ 調査グループ

   ・水質調査隊…気温、水温、透視度、におい、浮遊物、COD(科学的酸素消費量)NO2(亜硝酸)などを調べます。

              

           自作の透視度計で(学校前調査点)  COD、NO2はパックテストで

   ・生物調査隊…川の中に入って水生生物を採集します。鳥や植物についても調べました。

              

        利根川の水が入る新駒木橋での活動    ザリガニをつかまえたよ!

 

   ・ゴミ調査隊…川の中にどんなゴミがあるのか調べました。

           

        青葉橋の下にこんなものが…     ゴミは学校まで持ち帰ります。

 ◎ 調査活動の結果をまとめて、各グループの報告会を開きました。

水質調査隊…利根川のきれいな水が入る新駒木橋と、浄化施設がある新堤橋の2ヶ所の水質は他の所と比べてとてもきれいだった。学校前から新駒木橋まではどこもたいへんきたない。新駒木橋から下流は樋管から汚い水が流れ込んでくるので、せっかくきれいにしてもまた汚れていく。

生物調査隊…新駒木橋と新堤橋ではシジミやスジエビがとれた。小魚も多い。他のところは赤虫やエラミミズなどで、水のきれいさによって生息する生物がちがっていることがわかった。植物ではセイタカアワダチソウがどこでも見られた。鳥も多く、かわせみも見ることができた。川がきれいになっていけばもっと生き物も増えていくと思う。

ゴミ調査隊…自転車、携帯電話、車やバイクのナンバープレートなど、どうしてこんなものが…というようなものがあって驚いた。橋から投げ捨てられたものだと思う。カンやビンはどの場所にもたくさん捨てられていた。

 小山小学校では14年度に引き続き15年度も大堀川調査活動に取り組んでいます。

身近な川への愛着がさらに深まり、河川浄化の意識も高まってきています。