(5) 手賀沼浄化事業連絡会議・各市町の取り組み


☆  「 伝えよう 手賀沼を 」 第2集 31〜33ページより

          ・ 手賀沼浄化事業連絡会議とそのおもな事業
            (手賀沼浄化事業連絡会議は現在手賀沼水環境保全協議会に統合)
          ・ 我孫子市の取り組み
          ・ 柏市の取り組み
          ・ 松戸市の取り組み
          ・ 流山市の取り組み
          ・ 鎌ヶ谷市の取り組み
          ・ 沼南町の取り組み
 
            (沼南町は平成17年3月28日柏市との合併前までのとりくみです。)
         

☆   めざそうよ! 恵み豊かな手賀沼     (19年3月発行)

    手賀沼水環境保全連絡会議 が作成したパンフレットを了解を得て掲載したものです。

          ・ めざそうよ! めぐみ豊かな手賀沼 表紙
          ・ 手賀沼の水質の移り変わり(COD)
          ・ 手賀沼に流入する汚れの内訳と移り変わり(COD)
          ・ 手賀沼の汚れの内訳(平成17年度の排出負荷量)
          ・ 手賀沼浄化事業
          ・ 手賀沼を汚している原因と家庭でできる対策
          ・ 数字で見る私たちの手賀沼



☆  「 みんなの思いやりで 手賀沼をきれいに 」 

手賀沼浄化事業連絡会議が平成13年11月に発行したパンフレットです。このため、新しくなった取り組みや資料は 「めざそうよ! 恵み豊かな手賀沼」 を見てください。

手賀沼浄化事業連絡会議は現在手賀沼水環境保全協議会に統合)

          ・ 手賀沼の汚れの原因
          ・ 生活排水の汚れの内訳
          ・ 台所での工夫
          ・ 洗濯での工夫
          ・ もしもこれだけのものを水に流したら ?
          ・ 家庭でできる 浄化対策 他


☆  「 水の素顔 」

     我孫子市手賀沼課 作成パンフレットを了解を得て掲載したものです。

          ・ 水の記憶、   PROFILE(プロフィール)
          ・ 水の系図、   消えた漁民たち、魚・鳥・植物物 昔と今
          ・ 水の感情    ワースト1からの脱却、水質調査経年変化
          ・ 水への解答  生活排水対策 〜 さまざまな浄化事業
          ・ 水との約束  汚濁発生源別割合、見直そう自然のありがたさ



☆  「 伝えよう 手賀沼を 」 第2集 31〜33ページより


        手賀沼浄化事業連絡会議の事業と各市町の取り組み

  
 @ 手賀沼浄化事業連絡会議
 
昭和57年に、千葉県・柏市・我孫子市・松戸市・流山市・鎌ヶ谷市・印西町*・白井町*・沼南町が手賀沼浄化事業連絡会議を作りました。事業の施工管理は主に我孫子市が行っています。主な事業は
 
 アオコの回収
・ミズスマシ号による回収
・バキュームカーによる回収
・アオコ分離脱水装置の設置

 ホテイアオイの植栽、回収
 
 
市街地排水浄化対策モデル事業


下水道が整備されていない地域の水路の水をくみ上げ、下水管に流し込み手賀沼への汚れを少なくしています。
 
 
住宅地の排水路に浄化施設を設置
住宅地の排水路に浄化施設を設置して手賀沼に汚れた水を入れないようにしています。

この他、国・千葉県・市民団体がこの資料集に載っている
手賀沼をきれいにするための多くの事業をしています。


 A 我孫子市の取り組み

我孫子市は市の南側に手賀沼があるので、生活をはじめ手賀沼と深く結びついていました。手賀沼の汚れの影響を最も多く受けたのが我孫子市で、手賀沼課が浄化対策に取り組んでいます。手賀沼流域には市の人口の38%の4万8千人が住み、この地区の下水道普及率は78%です。

 排水路沈澱槽設置
  (手賀沼公園・根戸新田)。


 ◎ 手賀沼公園にある簡易沈殿槽には、手賀沼流域下水道に汚水が流されるためにきれいな水が流れるようになりました。

 手賀沼ビオトープの管理・運営

 市民参加の手作りゾーンの活用・運営
 

 手賀沼船上見学会・学習会

 パンフレットの発行

 「まもろう手賀沼」「水の素顔」「手賀沼の魚」など14種類

 ・ 手賀沼浄化の学習会

 ・ イベント

 
・ 手賀沼浄化を考える市民講座 

  1988(昭和63)年から9年間で36講座

 ・ 手賀沼ふれ愛フェスタ・水辺の
   イベントなど市民への啓発事業

 手賀沼流域フォーラム

  (柏市・沼南町や山階鳥類研究所
   ・美しい手賀沼を愛する市民の
    連合会と共催)

 「ふるさと手賀沼」 発行  (我孫子市教育委員会発行)

 我孫子市の小学5年生全員に配布され、沼の生成、歴史、生物、漁、文化、汚れ等が詳しく載っている手賀沼周辺の地域学習に使える学習図鑑。

 B 柏市の取り組み

 柏市は人口の82%の26万8千人が手賀沼の流域に住んでいます。手賀沼流域人口の56%を占める柏市の下水道普及率は81%です(平成14年末)。環境保全課が手賀沼浄化の取り組みを行っています。

 主な取り組みは
 
 手賀沼クリーンピクニック

   1983(昭和58)年より16回開催

 手賀沼船上見学会

 パンフレット「クリーンアップ手賀沼」他発行

 手賀沼シンポジウム

 家庭排水対策推進協議会を発足


 都市排水路浄化施設設置
  (松ヶ崎・増尾・若柴)

 映画「クリーンアップ手賀沼」製作

 くらしと環境パネル展

 手賀沼流域フォーラム共催


 手賀沼エコマラソンを
  我孫子市・沼南町と共催

 
C 松戸市の取り組み


 松戸市は、五香六実地区が大津川の流域で、この地区は松戸市の面積の7%、人口の8%を占めて4万人が住んでいます。大津川流域市域の下水道普及率は68.5%です。

 都市型洪水対策も含めた坂川対策に重点が置かれ「清流ルネッサンス21江戸川・坂川」に取り組み、環境保全課水質保全係が担当しています。


 D 流山市の取り組

 流山市は、東初石・駒木・駒木台・青田地区の排水が大堀川に流れ込みます。この地区の人口は2万3千人で、市の人口の約16%、面積は14%にあたります。

 この地域の下水道普及率は48%で、現在幹線工事などを進めています。手賀沼流域下水道の北部幹線と西原幹線が完成し、駒木幹線は工事予定です。

 また、流山市は、下水道が整備されてた、流山市は、下水道が整備されていない地域での※合併浄化槽設置の割合が増えました。これは環境に対する意識が高まり、合併浄化槽の利点を考えた市民や、市の設置補助金によるものと思われます。市の取り組みは、環境保全課が行っています。

 パンフレット発行

   「みんなで守ろう私達の水環境」

 大堀川改修工事と調整池の造成

 大堀川支流の排水路に

   礫間処理施設を設置
 (駒木台・駒木)


 流山市浄化槽対策協議会と協力して
  パンフレットを発行


 家庭から出る生活排水をきれいにするために合併浄化槽をすすめ補助金を出しています。

 流山市駒木から北千葉導水路を通して
 利根川の水を大堀川に注ぎ、汚れを
 少なくしています。



 E 鎌ヶ谷市の取り組み

 鎌ヶ谷市は下総台地上にあって、大津川流域、真間(まま)川流域、印旛沼流域、と複雑になっています。大津川の水源地でもある大津川流域は、市の面積の約半分ですが、人口は3万人です。北部の農村部で人口は南初富地区のほかは密集していません。市全体の下水道普及率は43.1%と低く、南初富地区の下水道計画を策定したところです。鎌ヶ谷市役所市民部環境保全課が取り組みをしています。

 「鎌ヶ谷市環境基本計画」を策定

「みんなで創ろう環境のまち かまがや」「川と人とのふれあいをめざして」というパンフレット作成

 「市街地排水浄化対策モデル事業」

 大津川の水を佐津間でくみ上げ下水道に直接流し込み大津川の汚れを少なくする施設を稼動しています。


 F 沼南町の取り組み   (平成17年3月28日柏市との合併前までのとりくみです。)

 沼南町は、手賀沼の南の町です。沼南町の西部には大津川が流れ、東部には染入落、南部には金山落が流れ、町の全域の水が手賀沼に流れ込んでいます。

 下水道整備

 町の西部は交通の便が良いために大津ケ丘団地など急激に都市化が進みました。そのため、下水道整備が追いつかず、多くの家庭雑排水がそのまま流れ込みました。町の人口が集中している西部・南西部の下水道整備に力を入れてきました。
 下水道普及率は74%になっています。

 合併浄化槽の設置

 町の東部・北部には田畑が広がり住宅は密集していないので、補助金を出して合併浄化槽の設置をすすめています。

 礫間処理浄化事業

 大津川や手賀沼に流れ込む水路に礫(直径10cm位の石)を入れ※EMぼかしを入れて水を浄化しています。

 啓発活動

 パンフレット・ホームページや広報誌
で沼の浄化を呼びかけています。

 手賀沼流域フォーラム・
 手賀沼エコマラソンなどを共催



 ※ 白井市、印西市 については、一部が南部手賀沼・手賀川に流れ込んでいるだけで、印旛沼流域下水道に関連しているため、この項には取り上げませんでした。


 ※ 合併浄化槽について

 家庭から出る汚水の処理は、

  ・  手賀沼流域下水道へ流す。

  ・  水洗トイレの汚水は単独浄化槽で処理。処理水は台所・洗濯・風呂などの生活排水と一緒に、
     側溝から川を通って手賀沼へ。

  ・  合併浄化槽で家から出る汚水をまとめてきれいにして側溝・川に流す。

  ・  汲み取り式で便所の汚物を処理。生活排水は、Aと同じ。

 という4方法があります。昭和40年代から水洗トイレが普及し始め、Aの単独浄化槽による処理水と生活排水を無処理で流すことが多く、川や沼の汚れの元にもなっていました。

 単独浄化槽は、トイレの汚水だけを処理しますが、小さいこともあって効率が悪く、汚水はあまりきれいにならずに流されていました。

 合併浄化槽は、家から出る生活排水をまとめて処理します。大きくて処理能力が高いため汚れを少なくして流します。

下水道を敷設するには、工事費が高くなります。各市町では、家が集まっていない地区には、合併浄化槽を利用することを勧め補助金を出しています。

 ※ EMぼかし

 EM菌は、野菜くずなどの台所から出る生ごみを分解する力を持った菌です。いやな臭いも出さずに生ごみを肥料にしてしまいます。EM菌が含まれた粉をEMぼかしと言います。


☆   めざそうよ! 恵み豊かな手賀沼     (19年3月発行)




☆  「 みんなの思いやりで 手賀沼をきれいに 」

         手賀沼浄化事業連絡会議 手賀沼浄化事業連絡会議は現在手賀沼水環境保全協議会に統合
         が作成したパンフレットを了解を得て掲載したものです。



☆  「 水の素顔 」

           我孫子市手賀沼課 作成したパンフレットを了解を得て掲載したものです。